
[あ行]
枝別全摘果
温州みかんの摘果は従来は25〜30葉に1果が樹に均等に残るように行われてきたが、これには経験と技術を要し、その作業時間はかなり大きいようです。これを省力かつ高品質安定生産の技術として「枝別全摘果による群状結実」を確立しました。それは直径2〜2.5cmの枝を単位として、その半数の枝は全摘果し、残りの半数の枝に果実を群状に結実させる技術です。
内張り(うちばり)
タル木の内側(外側はガラス)に、ビニールまたはポリエチレンを張り、ガラスとの間に空間を作り、保温と保湿を高めるもの。
枝変わり
柑橘類によく発生する突然変異のことです。現在の優良品種のそのほとんどが栽培農家によって発見されたものです。枝かわりの発生を予測して、組織的に計画的な検索をおこなったのが温州みかんの極早生品種であり、各地で発見された多数の極早生品種の中から優良な系統が選抜されています。
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[か行]
化学肥料
硫安など単一成分でできた肥料の事を化学肥料と言い、2種類以上の化学肥料を混合したものを化成肥料という。成分比が明示されているので、目的によって使い分けると良い。
化成肥料
窒素、リン酸、カリの3要素を科学的に作り、このうち2種類以上混合して粒状化したもの。
隔年結果(かくねんけっか)
果実が一年おきになること。当たり年に実の数を減らすと防げる。
花芽(かが)の形成と分化
花芽とは読んでのとおり花の芽のことです。樹体内の炭水化物(C)とチッソ(N)の量的な比率に密接に関係していて、チッソが適量で、かつ炭水化物が充分に生産されると、炭水化物が蓄積して花芽が充分に形成されるといわれます。枝の先端や葉腋(えき)には芽があり、芽には葉と花芽があります。また、花芽には翌年に咲く花の器官があります。つまり、芽は花の元を作るために葉芽と違った構造に変化し始めます。これを花芽分化といいます。
一般に温州みかんの花芽分化開始期は、12月下旬から始まり1月上旬から3月上旬が最盛期に当たります。また、花芽には芽の中に花だけが含まれている純正花芽と、花と葉の両方を含む混合花芽とがあります。更に、混合花芽には葉枝の先端に花をつけるものと、葉腋に花をつけるものの2種類があって、柑橘類では、これを「有葉花」と「直花」の2つにわけています。
開心自然型
柑橘のせん定(樹体の幹や枝を切って姿を整える)方法で、現在最も広く普及しているものです。樹が自然にもつ特性を生かしています。せん定は明治中期まではほとんど行われていませんでした。愛媛県でせん定が本格的に行われるようになったのは、大正4年に県農事試験場園芸部に宮之原健輔技師が赴任して以来です。宮之原技師は精力的に普及活動に努め、後に「宮之原せん定方」と呼ばれる盃状形枝法が広く実施されるようになり、昭和初期までは主流を占めました。
また当時、盃状形の他にもテーブル仕立て、自然仕立等さまざまなせん定法がありました。昭和16〜17年頃せん定改革が行われました。樹形を大きくすると干害を受けやすく果実も小さくなるため、従来の盃状形から主枝3本仕立ての整枝(開心自然型)へと改良されたのです。
仮植(かしょく・かりうえ)
栽培する場所に本格的に植える前に他の場所に植えておく事。仮植しておくと、小根が張って、定植後の植え傷みが少なくなる。
活着(かっちゃく)
移植や挿し木した植物が充分に根づいて生育する事。茎葉がしっかりしてくるので、判断できる。
カラタチ
みかん科の落葉性低木で、原産は中国です。高さは2m程度でトゲが多く、一般的には生け垣として栽培されています、樹皮は緑色、3つの小葉、白色小花が特徴的です。カラタチはみかんの中でも最も耐寒性が強いことから、みかんの台木に使われるようになりました。カラタチに接いだみかんは、結実年齢に達するのが早く、豊産ですが、隔年結果の傾向を帯びやすく、短命、小型果傾向等の短所もみられます。
乾燥ストレス
樹体を水不足の状態にすることをいいます。その生理作用を生かして果汁の糖度を高め、じょうのうを薄くして香気の高い果実を作るための方法です。
灌水(かんすい)
植物に水を与えること。水やり。
寒冷紗(かんれいしゃ)
ネット状の目の粗い布で、強い日光を防ぐ目的で使われる。黒いものと白いものがある。
強剪定(きょうせんてい)
枝を深く切りつめること。強剪定して新梢の発生を促す。
客土(きゃくど)
植え場所の土が適当でない場合、ほかから上質の土を持ってきて、植え場所に入れること。
切り戻し(きりもどし)
植物の伸びた茎や枝の一部を途中から切ること。切り返しとも言う。樹木は外に向いた芽(外芽)の位置できると樹形が維持しやすい。
傾斜地農業
みかんの段々畑に代表される山の傾斜地を耕地として行われる農業。平地が少ない日本の特徴的農法です。愛媛県では、柑橘園の80%が傾斜地で、そのうち60%が15度以上の急傾斜地といわれています。
キメラ
種類の異なる植物、例えば温州みかんとオレンジの実生を寄せ接ぎすると、接ぎ木部分から発生する芽からは両品種の形成を併せ持つ新品種が生まれる可能性があるということです。
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[さ行]
樹冠(じゅかん)
木の枝葉の茂った部分
珠心胚実生(しゅしんはいみしょう)
珠心とは、芽核ともいい、種子植物の胚珠の主体をなす部分のこと。中に胚のうがあって、1〜2枚の珠皮に包まれてます。実生とは、草木が(接ぎ木、挿し木などによらず)種子から芽を出して成長すること、またそうした植物をいいます。珠心胚実生は、試験研究機関などで、新しい品種を選抜する際に用いられています。
水溶剤(すいようざい)
有効成分が水に溶けて効くようにした粉末薬剤。水に溶かしても白く濁らない。
水和剤(すいわざい)
粉末を初め水に練ってから、規定の水に薄めて使う薬剤。殺菌剤に多い。
剪定(せんてい)
樹木などの形を維持するために枝などを切る作業の事。切ることによって形を美しく保つために剪定・整枝と使われることが多い。
速効性肥料(そっこうせいひりょう)
施肥してからすぐに効き目があらわれるもの。化成肥料の大半はこのタイプ。
側根(そっこん)
植物を支える太い根(主根)から分枝する根。これが多いと移植しやすい。
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[た行]
堆肥(たいひ)
落ち葉やワラ、鶏糞などを積み重ねて発酵、腐敗させたもので元肥に与える。完熟したものを使う。
台木(だいき)
接ぎ木で、根のある方の植物のことで「つぎだい」ともいいます。柑橘の場合多くはカラタチが用いられます。柑橘は樹高などに台木の影響を受けるため、最近軽労働化の期待できる低樹高性の(木の高さが低くなる)台木の研究が行われており、ヒリュウ(カラタチの変種)台など、すでに実用化されているものもあります。
高植え(たかうえ)
排水がよくなるように根の一部が見え隠れするくらいにやや高く植えること。
追肥(ついひ)
植え込む前に施しておく肥料に対して、植物が育ち始めてから与える肥料のこと。効きめの早い化成肥料が多く用いられる。
接ぎ木(つぎき)
接ぎ木は、柑橘等で栽培する目的の接ぎ穂を他の植物体(カラタチ台木等)に接いで癒着・共生させる方法です。台木から若干の影響は受けますが、栽培品種の特性が維持されるとともに、他の繁殖法に比べ簡単である、実生・挿し木苗に比べ、開花・結実が早いなど多くの利点があります。接ぎ木の種類・方法には、切り接ぎ、割り接ぎ、芽接ぎなどがあります。
定植(ていしょく)
最終的に栽培する場所に植物を本格的に植え付けること。
摘果(てきか)
意外なことに、柑橘類の開花数に対する結果(実のなる)歩合は10〜20%程度しかありません。また、自然落下により、結果数はかなり減少します。しかし、豊作年(表年)には、適量の2倍近い結果があるため、果実の発育不良、樹勢衰弱を招く恐れがあります。そのため、一定数の果実を人間の手で間引く必要があります。これを摘果といいます。果実の肥大を促進し、品質を向上させるためには、適果作業が最も重要とされています。また、隔年結果(一年ごとに結果数が増減すること)を抑制する効果も大きなものがあります。
摘果の時期は品種により前後はありますが、第1回を7月中旬、2回目を8月上旬に行うのが標準的です。また、近年では省力化のため摘果剤を施す事も多く、この場合は、果実の小さい6月に行う事ができます。
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[な行]
根腐れ
病害虫などで起こすこともあるが、多くは水のやりすぎや、土中の通気が悪くなって、根が腐って弱る。鉢植えの場合はすぐに腐った根を切り取って植え替えるとよいが、気付いたときには手遅れのことも多い。
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[は行]
バーク堆肥
バーク(原材料は樹皮)に有機物を加えて発酵熟成させたもの。培養土としてすぐれた特性をもつ。
ピートモス
水苔が堆積し腐ってできた用土の一種で、粉っぽくない粗めのものが良質とされる。土と混ぜて使うほか、挿し木や挿し芽には単用する場合もある。
肥料の三要素
いずれも植物の生長に欠かせない重要な要素で、窒素、リン酸、カリの3種を指す。
萌芽(ほうが)
茎や枝から芽が出てくること。
防風垣(ぼうふうがき)
柑橘栽培において大敵の一つが、冬季の低温と季節風です。また、台風や潮風の被害も毎年のように発生するため、この風を少しでもくい止める必要があります。そのための有効手段が防風垣なのです。防風垣に用いられる樹種は、マキ、スギ、ヒノキ等いろいろあります。
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[や行]
有葉花と直花(ゆうようかとじきばな)
新梢が伸びて葉が数枚出た先端部につく花が有葉花。新梢がわずかに伸びるものの、葉はつけず花だけをつけたものを直花といいます。
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